冬の悩み

杉並区で暖房費を抑える窓断熱、冬前に内窓を入れる目安と補助金

杉並区で暖房費を抑える窓断熱、冬前に内窓を入れる目安と補助金

暖房を使い始めてから「窓際が寒い」「暖房費が気になる」と感じても、その冬のうちに工事を終えるのは簡単ではありません。窓の冬支度は、暖房を入れる前の秋のうちに済ませておくのが目安です。

この記事では、杉並区で暖房シーズン前に内窓を検討している方に向けて、暖房の熱が窓から逃げる仕組み、暖房費の見通しの立て方、冬本番に間に合わせるための相談時期の目安、国・東京都・杉並区の補助金と手続きの順番を整理します。サイズ別の価格表は別の記事に譲り、「冬が来る前に何を決めておくか」に絞ってお伝えします。

作成者 富田 武(エコマドラボ 代表取締役/wills株式会社) プロフィール

作成日 2026年9月26日 最終更新日 2026年9月26日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約9分

暖房の熱は、どこから逃げていますか?

いちばん大きな逃げ道は窓などの開口部です。断熱性能の低い窓の住宅を想定したモデル試算では、冬に暖房の熱が逃げる割合のうち、開口部からが約58%という数字が示されています。壁や天井より先に、窓を見直す理由がここにあります。

この約58%はあくまでモデル試算の値で、実際の割合は建物の構造・築年数・窓の枚数や向きによって変わります。ただ、アルミサッシに単板ガラスという組み合わせの窓が残っているお住まいでは、暖めた空気の熱がガラスを通して外へ移動しやすく、窓際に立つとひんやり感じるのはこのためです。暖房を強めても足元が冷えるという状態は、暖房の力不足というより、熱の出口が大きいことが原因になっていることがあります。

杉並区の住まいで冬に暖房の熱が逃げる割合のうち窓などの開口部が約58%を占めることを示す図 図1 冬に暖房の熱が逃げる割合(モデル試算) 窓などの開口部 約58% 開口部以外 約42% 断熱性能の低い窓の住宅を想定したモデル試算の値です。 実際の割合は、建物の構造・築年数・窓の枚数や向きによって変わります。 開口部=窓・ドアなど。住まいの条件で数値は変わります。 出典:日本サッシ協会 快適な住まい情報室 REPORT #01(2025年7月・住宅モデル試算)

出典:冬に暖房の熱が逃げる割合のうち開口部から約58%(日本サッシ協会 快適な住まい情報室 REPORT #01 2025年7月・断熱性能の低い窓の住宅モデル試算)。建物の条件によって数値は変わります。

内窓を入れると、暖房費はどのくらい変わりますか?

「年間で何円下がる」と断定することはできません。暖房費は、暖房機器の種類、設定温度、使う時間、家族の在宅時間、電気やガスの単価で大きく変わるためです。内窓ができるのは、窓から逃げる熱を減らして、暖房の負担を軽くする方向に働くことです。

内窓は、いまある窓の内側にもう1枚の窓を取り付けて、2枚の窓の間に空気の層をつくる工事です。この空気の層が熱の移動をゆるやかにするため、同じ設定温度でも室温が保たれやすくなり、暖房を強める場面が減る方向に働きます。暖房費の見通しは、この効果をご家庭の使い方に当てはめて考えるのが現実的です。

見通しを立てるときは、次の3点を押さえておくと考えやすくなります。いま暖房を最も長く使っている部屋はどこか。その部屋の窓は何枚・どの向きか。その窓はアルミサッシ+単板ガラスのような断熱性能の低い窓か。暖房時間の長い部屋の、大きくて断熱性能の低い窓から手をつけるのが基本です。

なお、住まいの断熱性と健康との関連については、国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進事業の調査報告で、血圧などとの関連が報告されています。これは調査報告として紹介するもので、内窓によって健康状態が改善することを示すものではありません。冬の室温に不安がある場合は、医師など専門家にもご相談ください。

なぜ暖房を使い始める前に工事を終えるのがよいのですか?

理由はふたつあります。ひとつは体感の変化が分かりやすいこと。暖房を使い始める10〜11月より前に内窓が入っていると、その冬の最初の寒い日から、窓際の冷え方や暖房の効き方を前の冬と比べられます。もうひとつは、手続きに時間がかかることです。

暖房を入れてから動き始めると、現地調査・お見積り・東京都への事前申込・ご契約・工事という順番を踏むうちに、寒さの本番を過ぎてしまいがちです。冬の間ずっと内窓のある状態で過ごせるかどうかは、秋のうちに動き出せるかどうかで決まります。

補助金の面でも、秋は区切りの時期にあたります。国の先進的窓リノベ2026事業は交付申請の期限が2026年12月31日で、予算に達した時点で受付が終わります。杉並区のエコ住宅促進助成は、令和9年1月31日までに設置・完了した工事が対象です。暮らしの面でも制度の面でも、秋に動くのが理にかなっています。

冬本番に間に合わせるには、いつまでに相談すればよいですか?

杉並区で補助金を使う場合は、10月中のご相談が目安です。東京都の制度は、契約・施工を東京都への事前申込の受付後に行うことが条件のため、申込から受理までの日数を逆算して、工事日程を組む必要があるからです。

進み方を逆算すると、次のようになります。まずお問い合わせと現地調査でお見積りを作り、東京都へ事前申込をします。受理を待ってからご契約に進み、工事前の写真を撮影して工事に入ります。「暖房を使い始める前に内窓が入っている」状態にするには、事前申込の受理を待つ期間を見込んで、10月中に現地調査まで進めておくのが目安です。事前申込の受理にかかる日数は時期や申込の状況で変わるため、余裕をもった日程をおすすめしています。

杉並区で暖房シーズン前に内窓を入れるための相談から工事完了後の申請までの流れを月ごとに示す図 図2 冬支度としての内窓の進み方(逆算の目安) 9〜10月 相談・現地調査 窓の実測と お見積り 10月中 都へ事前申込 受理を待って ご契約へ 暖房前 工事前写真・工事 内窓1か所 約1時間が目安 完了後 国・区へ申請 国は12月31日まで 区は2月26日まで 都の事前申込の受理を待つ期間を見込むと、10月中の相談が目安です。 杉並区の助成は令和9年1月31日までに完了した工事が対象です。 各制度とも予算に達すると期限前に受付が終わります。申込前に最新の公式情報をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業・クール・ネット東京・杉並区 各公式サイト(2026年9月確認)

工事そのものは、内窓1か所あたり約1時間が目安で、壁を壊さないため住みながら施工できます。時間がかかるのは工事ではなく、その前の手続きです。工事日程を先に決めてしまうと東京都の事前申込が間に合わないことがあるため、日程はお見積りの段階で一緒に組み立てます。

杉並区で使える補助金は何ですか?

国の先進的窓リノベ2026事業、東京都のクール・ネット東京、杉並区のエコ住宅促進助成の3つが対象になり得ます。いずれも要件を満たし、審査を経て交付されるもので、予算に達すると期限より前に受付が終わります。申請すれば受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。

制度 上限・補助額の目安 期限(2026年9月時点)
国(先進的窓リノベ2026事業)住宅1戸あたり100万円上限。1申請あたり合計補助額5万円以上が対象交付申請は2026年3月31日〜12月31日(予算到達で終了)
東京都(クール・ネット東京)令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業。上限1戸200万円(防犯断熱窓は300万円)契約・施工は事前申込の受付後。交付申請兼実績報告は令和8年6月30日〜令和11年3月30日
杉並区(エコ住宅促進助成)内窓・外窓1か所4,000〜10,000円等。合算限度額15万円受付は令和8年4月10日〜令和9年2月26日。対象工事期間は令和8年2月1日〜令和9年1月31日(予算枠到達で終了)

杉並区の助成は、先進的窓リノベ2026事業などで登録された製品を使うことが条件で、申請者・契約者・支払者が同一人であることが要件です。区の予算総額は22,656万円で、予算枠に達し次第終了します。

東京都の事前申込の受付期限は、契約を結ぶ時期によって区分されています。たとえば契約締結等が令和8年4月1日〜6月30日の場合の受付期限は令和9年3月31日です(受付開始は令和8年5月29日)。秋以降に契約する場合の区分は、契約前に公式サイトでご確認ください。

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト/クール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」(制度の詳細)/杉並区「エコ住宅促進助成」(制度概要・申請の流れ)。いずれも2026年9月確認。金額・要件は年度ごとに変わるため、契約前に最新の公式情報をご確認ください。

3つの制度は、同じ順番で申請しますか?

いいえ、東京都だけが向きが逆です。国の先進的窓リノベ2026事業と杉並区のエコ住宅促進助成は、工事・支払いが完了してから申請します。東京都のクール・ネット東京だけは、契約・施工の前に事前申込を済ませておく必要があります。

制度 申請のタイミング 着工前にすること
国工事の完了・引渡し後に交付申請(予約は任意)工事前写真の撮影
東京都契約・施工の前に事前申込。工事後に交付申請兼実績報告事前申込と受理
杉並区工事・支払い完了後に申請(処理に2〜3か月)事前申込は不要
杉並区の内窓で東京都だけが契約前に事前申込が必要で国と杉並区は工事完了後に申請することを対比して示す図 図3 手続きの向き(都だけが先・国と区は後) 東京都(クール・ネット東京) 国・杉並区 契約・施工の前に事前申込 受理を待ってから契約へ 受付期限は契約時期で区分 工事後に交付申請兼実績報告 工事・支払いの完了後に申請 国の予約は任意 着工前に必須なのは工事前写真 区は事前申込が不要 工事日程を先に決めると、都の事前申込が間に合わないことがあります。 要件・対象製品は年度ごとに変わるため、申込前に各制度の最新の公式情報をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業・クール・ネット東京・杉並区 各公式サイト(2026年9月確認)

工事前の写真は、着工前に撮っておく必要があります

2026年事業では「工事前写真・提出免除依頼書」が使えなくなり、工事前の写真がない場合は国の補助金の交付を受けることができません。東京都への事前申込とは別に、工事前の写真の撮影も着工前の必須の手続きです。撮影は当社が現地調査と着工日にあわせて行います。

費用は、どのくらい見ておけばよいですか?

内窓1か所あたりの目安は、小(1.6㎡未満)88,000円、中(1.6〜2.8㎡)122,000円、大(2.8㎡以上)172,000円です(税込・Sグレード・製品+工事費)。国と東京都の補助金を差し引いた実質のご負担額の目安は、順に38,000円・44,000円・55,000円です。

補助の目安は、小で国22,000円+都28,000円、中で34,000円+44,000円、大で52,000円+65,000円として計算しています(2026年9月時点・東京都でクール・ネット東京と先進的窓リノベ2026事業を併用した場合の概算)。実際の費用は窓の大きさ・枚数・性能・お住まいの状況によって変わります。杉並区独自の助成はこの目安に含めていません。区の助成額は工事内容によって決まるため、現地調査のうえでお見積りします。

冬支度として考えるなら、家じゅうの窓を一度に替える必要はありません。暖房時間の長いリビングや寝室の窓から先に工事し、残りは翌年以降に回すという進め方もできます。ただし国の制度は1申請あたりの合計補助額が5万円以上で対象になるため、窓が1か所だけだと対象にならないことがあります。

出典:エコマドラボの費用の目安(2026年9月時点)。サイズ別の詳しい内訳は同ページをご覧ください。

内窓を入れると、冬の体感はどう変わりますか?

いちばん分かりやすいのは、窓際の冷え方です。断熱性能の低い窓は、ガラスの表面が冷えて周りの空気を冷やし、その冷たい空気が足元に降りてきます。内窓で空気の層ができると室内側のガラスが冷えにくくなり、この窓際の冷気が和らぐ方向に働きます。

窓から逃げる熱が減ると、暖房を止めたあとの室温の下がり方がゆるやかになり、朝いちばんの冷え込みが前の冬より軽く感じられることがあります。感じ方は部屋の広さ・窓の枚数・暖房の使い方によって変わるため、どなたにも同じ変化が起きるとは限りません。

結露についても、室内側のガラスが冷えにくくなることで抑制が期待できます。ただし結露は室内の湿度や換気の状況にも左右されるため、窓を替えれば結露がなくなるというものではありません。現地調査では換気の状況もあわせてお聞きし、内窓が向いている窓かどうかをご説明します。

あなたの家は「冬支度として内窓を急いだほうがよい家」か

当てはまるものにチェックを入れてください。これは補助の対象かどうかを判定する診断ではなく、ご相談のときに状況を整理するためのものです。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
1〜2個まずは暖房を長く使う部屋の窓から、費用と効果の見当をお伝えします。
3〜4個暖房前の工事を前提に、東京都の事前申込を含めた日程を組み立てます。10月中のご相談が目安です。
5〜6個冬支度として優先する窓を決め、国・都・区の補助金をあわせた進め方をご提案します。

補助の対象になる製品には、条件がありますか?

あります。先進的窓リノベ2026事業で内窓の対象になる性能区分は、P(SS)等級(Uw1.1以下)とS等級(Uw1.5以下)の2つです。A等級(Uw1.9以下)の内窓は対象外です。杉並区の助成も、国の事業などで登録された製品を使うことが条件になっています。

対象かどうかは、登録された対象製品の型番と、メーカーが発行する性能証明書で確認します。当社では2026年度の要件をクリアした製品を標準でご提案しており、取扱製品はLIXIL(インプラス)やYKK AP(プラマードU)など国内メーカーのものです。最終的な交付は各事務局の審査によって決まります。

出典:取扱製品と性能区分はエコマドラボの専門知識と実績にまとめています(2026年9月時点)。内窓の工事の内容は窓断熱のページをご覧ください。

相談してから工事まで、どんな流れですか?

現地調査で窓の実測と暖房の使い方をお聞きしたうえで、お見積りを作成します。現地調査とお見積りはいずれも無料です。どの窓を今年の冬に間に合わせるかと、東京都の事前申込を含めた日程は、お見積りの段階で一緒に決めます。

01お問い合わせ(電話・フォーム・LINEのいずれか)

02現地調査(窓の実測・枠の奥行き・暖房を長く使う部屋の確認)

03お見積り(窓ごとの費用・国+都+区の補助額・今年の冬に間に合わせる窓)

04東京都への事前申込(受理を待ってからご契約へ)

05ご契約(工事範囲・日程・申請スケジュールを確認)

06工事(工事前の写真を撮影してから着手。内窓1か所約1時間が目安)

07工事の完了・引渡し後に、当社が国・都・区へそれぞれ交付申請

出典:エコマドラボの施工の流れ(施工の流れのページ・2026年9月時点)。東京都への事前申込を含む手順に更新しています。

申請の代行はすべて無料です

国の制度は、お客様ご自身では申請できない仕組みになっており、登録された事業者が代行します。東京都と杉並区の制度も、当社が手続き代行者として申請をお引き受けします。施工前後の写真の撮影と整理、性能証明ラベルの確認、東京都への事前申込、国・都・区それぞれの申請書類一式の作成から事務局への提出、審査への対応までを無料で代行します。受け取った補助金は、工事代金からの差引き、または後日の現金からお選びいただけます。

窓以外のリフォームもまとめて見積りできます

水回り(キッチン・浴室・トイレ・洗面所)や内装(壁紙・フローリング)、外壁・屋根のリフォームにも対応しています。窓と同じタイミングでお見積りをご依頼いただくと、打ち合わせの窓口を一本化できます。

内窓は、暖房を使い始める前に入れたほうがよいですか?
暖房を使い始める10〜11月より前に入っていると、その冬の最初の寒い日から前の冬と体感を比べやすくなります。東京都の事前申込を含む手続きに時間がかかるため、秋のうちのご相談をおすすめしています。

内窓を入れると、暖房費はいくら下がりますか?
金額を断定することはできません。暖房機器・設定温度・使う時間・電気やガスの単価で変わるためです。内窓は窓から逃げる熱を減らし、暖房の負担を軽くする方向に働きます。

冬本番に間に合わせるには、いつまでに相談すればよいですか?
杉並区で補助金を使う場合は、10月中のご相談が目安です。東京都は契約・施工の前に事前申込が必要で、受理を待つ期間を逆算して工事日程を組むためです。

杉並区の助成は、いつまでの工事が対象ですか?
令和8年2月1日〜令和9年1月31日に設置・完了した工事が対象で、受付は令和9年2月26日までです。予算枠に達すると期限前に終了します。最新の内容は区の公式情報でご確認ください。

国・東京都・杉並区の申請は、同じ順番で進めればよいですか?
いいえ、向きが逆です。東京都は契約・施工の前に事前申込が必須で、国と杉並区は工事・支払いが完了してから申請します。着工前に必須なのは、都の事前申込と工事前の写真です。

暖房を使い始める前に、窓の冬支度を相談しませんか

どの窓を今年の冬に間に合わせるか、日程はどう組むか。現地調査とお見積りは無料です。国・都・区の補助金の申請手続きも当社が代行します。

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