夏の悩み

北区の台風シーズン、内窓で雨音と防犯はどう変わる?補助金も解説

北区の台風シーズン、内窓で雨音と防犯はどう変わる?補助金も解説

秋の台風シーズンになると、窓に当たる雨音や風でサッシが鳴る音、留守中や就寝中の窓の防犯が気になるという声をうかがいます。内窓(二重窓)は冬の寒さ対策として知られていますが、音と防犯の面では何が変わり、何が変わらないのでしょうか。

この記事では、北区で内窓を検討している方に向けて、雨音・風音と防犯の観点から内窓で変わること・変わらないことを整理し、東京都の防犯断熱窓の加算(上限300万円)と北区で使える補助金、申請の順番も解説します。

作成者 富田 武(エコマドラボ 代表取締役/wills株式会社) プロフィール

作成日 2026年9月14日 最終更新日 2026年9月14日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約8分

台風シーズンは、窓まわりのどんな相談が増えますか?

気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)では、台風の日本への接近数は8月と9月がそれぞれ3.3個で最も多く、10月も1.7個あります。上陸数は9月が1.0個で最も多い月です。この時期は、窓に当たる雨音、強風でサッシがガタつく音、窓からの侵入への不安といった音と防犯の相談が増える傾向があります。

秋の台風シーズンは、「音」と「防犯」という冬とは別の視点から窓を見直す機会になります。ただし、内窓は音と防犯のすべてを解決するものではありません。何が変わり、何が変わらないのかを先に知っておくと、相談のときに聞きたいことがはっきりします。

気象庁の平年値で台風の接近数が8月と9月に3.3個、10月に1.7個であることを示す棒グラフ 図1 台風の日本への接近数(平年値・月別) 8月 3.3個 9月 3.3個 10月 1.7個 年間の接近数は11.7個、上陸数は3.0個(9月の上陸数1.0個が最多)。 平年値は1991〜2020年の30年平均。年によって接近数・上陸数は大きく変わります。 出典:気象庁「台風の統計資料 平年値」(2026年9月10日確認)

出典:気象庁「台風の統計資料 平年値」(気象庁公式ページ・2026年9月10日確認)。「相談が増える傾向」は当社の受付での傾向であり、件数の集計値ではありません。

内窓をつけると、雨音や風の音はどう変わりますか?

内窓は、既存の窓の内側にもう1枚の窓を設置する工法です。窓が二重になり、外窓と内窓の間に空気の層ができます。外の音は外窓、空気の層、内窓の順に伝わるため、窓が1枚のときと比べて、室内に伝わる音が小さくなる方向に働きます。当社のサイトでも、内窓のメリットのひとつとして「外からの騒音が気にならなくなる」ことを挙げています。

ただし、どの程度静かに感じるかは、ガラスの種類や厚み、窓枠の隙間、建物の構造、音の種類によって変わり、効果を保証するものではありません。雨音は窓だけでなく、屋根やベランダの床、換気口などからも伝わるため、窓だけを替えてもすべての音が消えるわけではありません。気になる音がどこから入っているのかは、現地調査でうかがいながら確認します。強風の日にサッシがガタつく音が気になる場合も、その旨をお伝えください。

窓が1枚のときと内窓をつけて二重になったときの断面を左右で比べ、空気の層ができることを示す図 図2 窓が1枚のときと、内窓をつけたときの断面 窓が1枚のとき 内窓をつけたとき 屋外 外窓のみ 室内 屋外 外窓 空気の層 内窓 室内 窓が二重になり空気の層が加わります。体感は窓の仕様や建物によって異なります。 出典:エコマドラボ 窓断熱ページの内窓の説明(2026年9月10日確認)

出典:内窓の仕組みとメリットは窓断熱のページにまとめています(2026年9月10日確認)。遮音性能の数値は製品・測定条件によって異なるため、本記事では記載していません。

防犯の面では、内窓で何が変わりますか?

内窓をつけると、外から室内に入るには外窓と内窓の2枚を開ける必要があり、鍵も2か所になります。開けるまでに手間と時間がかかる構造になるため、当社のサイトでも内窓のメリットのひとつとして「防犯性能がアップ」を挙げています。

ただし、内窓は「侵入されなくなる」ものではありません。侵入に時間がかかる構造になる、という理解が適切です。また、内窓は室内側に設置するため、外窓のガラスそのものを守るものではありません。

外窓側の防犯性を高める製品には、「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載されたガラス・サッシ・錠などがあります。全国防犯協会連合会によると、この目録は約7割の泥棒が侵入をあきらめるとされる「5分」に耐えることを基準にした防犯性能試験をクリアした建物部品を掲載したもので、該当製品にはCPマークが表示されています。これも「5分に耐える」ことが基準であり、侵入を完全に防ぐという意味ではありません。

内窓のガラス仕様と外窓側の防犯対策をどう組み合わせるかは、1階か、道路に面しているか、周囲から見えにくいかといった窓の位置によって変わるため、窓ごとにご提案します。

出典:公益財団法人 全国防犯協会連合会「住まいの安全」(防犯性能の高い建物部品目録の説明ページ・2026年9月10日確認)。内窓の防犯面のメリットは窓断熱のページの記載によります。防犯効果は住宅の条件や侵入の手口によって異なり、本記事は防犯効果を保証するものではありません。

内窓は、台風の強風や飛来物への備えになりますか?

内窓は既存の窓の内側に設置するため、風雨を直接受けるのは引き続き外窓です。飛来物で外窓のガラスが割れることを防ぐ役割は、内窓にはありません。飛来物への備えは、雨戸やシャッター、外窓側のガラスの選び方など、外側で考えるものです。

内窓は強風時の飛来物を想定した製品ではないため、これを防災上の性能として期待するものではありません。台風対策として検討する場合は、内窓に期待できるのは音の面であること、飛来物の対策は外窓側の製品や設備で考えることを分けて整理しておくと判断しやすくなります。

台風の前に確認しておきたいのは、窓の鍵(クレセント錠)がきちんとかかるか、サッシがガタついていないか、レールに砂やごみが詰まっていないかといった点です。当社の現地調査でも窓枠やサッシの状態を確認しますので、気になる窓があればお伝えください。

東京都の「防犯断熱窓」の加算とは何ですか?

東京都のクール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」では、助成の上限が1戸あたり200万円です。公式ページには、改修する窓が国の住宅省エネキャンペーンにおいて「断熱等+防犯窓」として登録されている製品の場合、上限額が1住戸あたり300万円になると記載されています。

公式ページの説明は「防犯にも資する高断熱窓(外窓)(CP部品)」であり、助成対象製品のうちの一部と記載されています。内窓(二重窓)の設置だけでこの加算の対象になるかどうかは、製品の登録状況によって変わるため、本記事では断定しません。必ず公式サイトまたは事前申込の窓口でご確認ください。当社でも検討中の製品の登録状況をあわせて確認します。

項目 内容
制度名令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業(クール・ネット東京)
助成上限1戸あたり最大200万円(改修する窓が「断熱等+防犯窓」として登録されている製品の場合は最大300万円)
事前申込の受付受付開始 令和8年5月29日/契約締結等が令和8年4月1日〜6月30日の場合、受付期限は令和9年3月31日
契約・施工の条件設備設置の契約・施工は東京都への事前申込の受付後であることが条件
交付申請兼実績報告受付期間 令和8年6月30日〜令和11年3月30日/事前申込から1年以内に行う必要あり

東京都の制度は、工事の契約・施工の前に事前申込を済ませておくことが条件です。事前申込の受付前に契約・施工を進めてしまうと、対象外になる可能性があります。助成は予算の範囲で行われ、要件・審査があるため、申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。

出典:クール・ネット東京 公式「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」(公式ページ・2026年9月10日確認)。制度の全体像はクール・ネット東京の解説にもまとめています。

北区で使える補助金は、ほかに何がありますか?

東京都の制度に加えて、国の先進的窓リノベ2026事業と北区独自の助成を組み合わせられる場合があります。まずは国の制度です。

項目 内容
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)
補助上限住宅1戸あたり100万円(1申請あたり合計補助額5万円以上が対象)
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日(予算到達で終了)
申請のタイミング交付申請は工事の完了・引渡し後(予約は任意)/着工前に必須なのは工事前写真(提出免除なし)
内窓の対象性能P(SS)等級(Uw1.1以下)とS等級(Uw1.5以下)。A等級は対象外

国の制度は登録された窓リノベ事業者を通じて申請します。交付申請は工事の完了・引渡し後で、予約は任意です。一方、工事前写真を撮り忘れると交付を受けられないため、着工前に必ず撮影します。予算の範囲で受け付けられ、要件・審査があるため、申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。上記は2026年9月時点の公式掲載内容で、要件は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

項目 内容
制度名再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成(北区独自)
補助額(区内業者施工)対象経費の24%・上限6万円
補助額(区外業者施工)対象経費の20%・上限5万円
交付申請のタイミング必ず工事着工前(原則として7開庁日以上前)に交付申請を完了。着工後の申請は不可
受付期限令和9年2月26日必着で交付申請を提出し、令和9年3月15日までに工事完了報告書を提出できること(予算到達で受付終了)

北区独自の助成は、東京都と同じく着工前の交付申請が必須で、着工後に申請しても対象になりません。当社は埼玉県ふじみ野市に所在するため、区外業者施工の区分(対象経費の20%・上限5万円)が適用される見込みです。助成は予算に達した段階で受付を終了し、要件・審査があるため、申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。3つを組み合わせられるかどうかは窓の仕様や工事内容によって変わるため、現地調査のうえでご案内します。

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年9月時点)/北区 公式「再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成」(北区公式ページ・2026年9月時点)。制度は年度ごとに変わるため、着工前に公式で最新の要件をご確認ください。

申請は、どの順番で進めればよいですか?

国は「工事の完了・引渡し後」に交付申請、東京都と北区は「契約・着工の前」に事前申込・交付申請という、逆の順番になっています。3つを組み合わせる場合は、現地調査とお見積りのあと、契約や着工に進む前に、東京都への事前申込と北区への交付申請をどちらも済ませておくのが基本の流れです。

受付・交付決定を確認してから契約し、工事前の写真を撮影したうえで施工します。完了後に国への交付申請と東京都への交付申請兼実績報告を行い、北区へは工事完了報告書を提出します。台風シーズンに合わせて急ぎたい場合でも、都・区の手続きを飛ばして着工すると対象外になるため、余裕のある日程をおすすめします。

北区で現地調査から都・区への事前手続き、工事、完了後の交付申請までの流れを4段階で示す図 図3 補助金を組み合わせるときの進み方 STEP 1 現地調査・見積り 音・防犯の気になる窓と 対象製品を確認 STEP 2 都・区へ事前手続き 契約・着工の前に 事前申込と交付申請 STEP 3 契約・工事 受付後に契約し 工事前写真を撮影 STEP 4 完了後に手続き 国・都は交付申請 区は完了報告書 東京都・北区は契約・着工の前に、国は工事の完了・引渡し後に手続きします。 手続きの代行は登録事業者・受任者が行います。要件・期限は年度ごとに変わるため最新の公式情報をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業/クール・ネット東京/北区 各公式サイト(2026年9月時点)

出典:先進的窓リノベ2026事業/クール・ネット東京/北区 各公式サイト(2026年9月時点)。申請の代行範囲は施工の流れのページにまとめています(一次情報バンク#5・#7)。

台風シーズンの窓まわり、気になる点はいくつありますか

当てはまるものにチェックを入れてください。これは効果や補助の対象を判定する診断ではなく、ご相談のときに状況を整理するためのものです。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
1〜2個気になる窓を絞って、音か防犯かどちらを優先するかを現地調査で整理します。
3〜4個音と防犯の両面から、窓ごとの優先順位と内窓で変わること・変わらないことを整理します。
5〜6個家全体の窓を対象に、外窓側の防犯対策や東京都の防犯断熱窓の加算もあわせて検討します。

費用の目安は、どのくらいですか?

内窓1か所あたりの目安は、当社サイト掲載の次の表のとおりです。Sグレード(Low-E複層ガラス・ガス入り)で、東京都でクール・ネット東京と先進的窓リノベ2026事業を併用した場合の概算です。防犯断熱窓の加算や北区独自の助成は含めていません。

窓のサイズ 費用の目安(製品+工事費) 補助金の目安(国+都) 実質負担の目安
小(1.6㎡未満)1か所88,000円(税込)22,000円+28,000円38,000円(税込)
中(1.6〜2.8㎡)1か所122,000円(税込)34,000円+44,000円44,000円(税込)
大(2.8㎡以上)1か所172,000円(税込)52,000円+65,000円55,000円(税込)

実際の費用は窓の大きさ・枚数・ガラスの仕様・お住まいの状況によって変わります。防犯性を重視したガラス仕様を選ぶ場合はこの表の金額と異なることがあります。取扱製品はLIXIL(インプラス)やYKK AP(プラマードU)など国内メーカーのもので、2026年度の補助金要件を満たす製品を標準でご提案しています。正確な金額は現地調査のうえでお見積りします。

申請の代行はすべて無料です

国への申請はお客様ご自身では行えない仕組みで、登録された事業者が代行します。東京都・北区への申請も当社が代行します。施工前後の写真の撮影と整理、性能証明ラベルの確認、申請書類一式の作成から各窓口への提出、審査への対応までを無料で代行し、都・区の事前手続きの期日管理も当社で行います。

出典:費用の目安・取扱製品・申請代行の範囲は窓断熱のページ、施工の流れのページ、エコマドラボの専門知識と実績にまとめています(一次情報バンク#3・#6・#7・2026年9月時点)。

内窓をつけると、雨音は小さくなりますか?
窓が二重になり空気の層ができるため、室内に伝わる音が小さくなる方向に働きます。ただし、体感はガラスの仕様や建物の構造、音の種類によって変わり、屋根やベランダから伝わる雨音は窓だけでは変わらないことがあります。効果を保証するものではありません。

内窓は、台風の強風や飛来物への備えになりますか?
内窓は室内側に設置するため、風雨や飛来物を直接受けるのは外窓のままです。飛来物で外窓のガラスが割れることを防ぐ役割は内窓にはなく、飛来物への備えは雨戸やシャッターなど外側で考えるものです。

内窓で防犯性は高まりますか?
外窓と内窓の2枚を開ける必要があり、鍵も2か所になるため、侵入に時間がかかる構造になります。ただし「侵入されなくなる」わけではなく、外窓のガラスそのものを守るものでもありません。

東京都の防犯断熱窓の加算(最大300万円)は、内窓でも使えますか?
公式ページでは、改修する窓が国の住宅省エネキャンペーンで「断熱等+防犯窓」として登録された製品の場合に上限300万円と記載され、対象は「防犯にも資する高断熱窓(外窓)(CP部品)」とされています。内窓のみで対象になるかは製品の登録状況によるため、公式サイトまたは事前申込の窓口でご確認ください。

北区で使える補助金はどれですか?
国の先進的窓リノベ2026事業(住宅1戸100万円上限)、東京都のクール・ネット東京(1戸200万円上限・防犯断熱窓は最大300万円)、北区独自の「再生可能エネルギー及び省エネルギー機器等導入助成」(区外業者施工は対象経費の20%・上限5万円)を組み合わせられる場合があります。いずれも要件・審査があり、予算到達で終了します。

申請は、どの順番で進めますか?
現地調査・お見積りのあと、契約・着工の前に東京都への事前申込と北区への交付申請を済ませます。受付後に契約し、工事前写真を撮影して施工します。工事の完了・引渡し後に国への交付申請と東京都への交付申請兼実績報告を行い、北区へは工事完了報告書を提出します。

台風シーズンの前に、気になる窓の状態を確認しませんか

雨音・風音・防犯のどこまでが内窓で変わるかは、窓の位置と仕様を見なければ分かりません。現地調査とお見積りは無料です。国・東京都・北区、それぞれの補助金の申請手続きも当社が代行します。

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