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目黒区の内窓、ガラスはどう選ぶ?遮熱・断熱タイプと補助金の対象

目黒区の内窓、ガラスはどう選ぶ?遮熱・断熱タイプと補助金の対象

内窓を付けると決めたあとで迷うのが、ガラスの種類です。見積りに「Low-E複層ガラス」とあっても、遮熱タイプか断熱タイプか、どの窓にどちらを選ぶかは、カタログだけでは分かりにくいものです。

この記事では、LIXIL・YKK AP・AGCの公式説明をもとに、遮熱タイプと断熱タイプの違い、冬の日射取得と夏の遮熱のトレードオフを一般論として整理します。そのうえで、国の対象性能(P(SS)・S)と目黒区の助成制度との関係を確認します。目黒区の助成は国・東京都の補助金と併用できず、どちらかを選ぶ仕組みです。体感や室温は住まいの条件で異なり、本記事は効果や受給を保証しません。

作成者 富田 武(エコマドラボ 代表取締役/wills株式会社) プロフィール

作成日 2026年10月27日 最終更新日 2026年10月27日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約10分

内窓のガラスは、どんな種類から選べますか?

内窓のガラスは、単板ガラス、一般の複層ガラス、Low-E複層ガラスに大きく分かれます。迷いやすいのは、Low-E複層ガラスの中で、遮熱を重く見るタイプと、日差しの熱を取り込みやすいタイプのどちらにするかです。

LIXILのインプラスには、Low-E複層ガラスの「クリア」と「グリーン(高遮熱仕様)」、一般の複層ガラス、単板ガラスがあり、中空層は乾燥空気かアルゴンガスから選べます。公式ページでは、クリアは金属膜を室内側のガラスに施し、一般の複層ガラスと比べて約1.5倍の断熱効果とされています。グリーンは金属膜を室外側に配置し、夏の日射熱を約60%、紫外線を約80%カットするとされています。

これらはメーカーの表示値で、測定条件は公式カタログでご確認ください。室温や光熱費の変化を約束する数字ではありません。

当社の料金目安ページは、Sグレード(Low-E複層ガラス・ガス入り)での概算で、2026年度の補助金要件(Sグレード・Uw値1.5以下)をクリアした製品を標準でご提案しています。そのうえで、窓ごとに遮熱と断熱のどちらを主役にするかを相談して決めます。

Low-E複層ガラスで、金属膜が室外側のガラスにある構成と室内側のガラスにある構成の違いを示す断面の図 図1 Low-E複層ガラスの金属膜の位置の違い(LIXIL公式の説明より) グリーン(高遮熱仕様) クリア 中空層 室外 室内 中空層 室外 室内 金属膜(室外側ガラス) 金属膜(室内側ガラス) 金属膜が室外側のガラスにある構成。 夏の日射熱を抑えることを重視 金属膜が室内側のガラスにある構成。 日差しの熱を取り入れつつ暖気を逃がしにくい 構成や呼び名はメーカー・製品で異なります。性能の数値は、製品ごとの公式カタログでご確認ください。 出典:LIXIL インプラス「えらべるガラス」(2026年10月14日確認)をもとに作成

出典:LIXIL インプラス 公式ページ/同「えらべるガラス」(金属膜の位置・約1.5倍・約60%・約80%の表示、2026年10月14日確認)/LIXIL 公式FAQ(中空層)。当社の標準仕様は一次情報バンク#3・#6。

遮熱タイプと断熱タイプは、何が違いますか?

違いの軸は、日射熱をどれだけ室内に通すかです。メーカーによって呼び名が異なるため、名前だけでなく「日射を遮る型か、取り込む型か」を見るのが目安になります。

AGCは、複層ガラスの日射熱取得率(η値)が0.50以上を「日射取得型」、0.49以下を「日射遮蔽型」と区分しています。住宅用サンバランスでは、日射遮蔽型のニュートラルクリア 71/38が0.38、日射取得型のピュアクリア 77/52が0.54(アルゴンガス入り)と示され、1年を通した断熱と夏の遮熱なら日射遮蔽型、冬の晴天時の日射を取り入れたいなら日射取得型がおすすめとされています。

YKK APは、日射遮蔽型(遮熱タイプ)を、断熱性と日射遮蔽性を両立し西日対策にも役立つガラスとして案内しています。断熱タイプには日射遮蔽型と日射取得型があり、日射取得型は日射熱を取り込んで室内を暖かく保つ考え方です。同じ「断熱タイプ」でも、日射の扱いが異なる場合があります。

メーカー・製品 日射を遮る寄り 日射を取り込む寄り
LIXIL インプラスLow-E複層ガラス グリーン(高遮熱仕様)Low-E複層ガラス クリア
YKK APLow-E複層ガラス 日射遮蔽型(遮熱タイプ)Low-E複層ガラス 日射取得型(断熱タイプ)
AGC(住宅用サンバランス)日射遮蔽型(ニュートラルクリア 71/38)日射取得型(ピュアクリア 77/52)

表の対応は各社の説明をもとにした目安で、区分の基準が同じとは限りません。実際の選定は製品名と仕様で確認します。

出典:AGC サンバランス(住宅用)(区分とη値)/AGC Low-E複層ガラスの遮熱効果/YKK AP 日射遮蔽型(遮熱タイプ)/YKK AP 断熱タイプ(いずれも2026年10月14日確認)。η値は基本構成の値で、内窓に組み込んだ状態の性能値ではありません。

冬の日射取得と夏の遮熱は、方位でどう考えますか?

冬は日射を取り込みたく、夏は遮りたいため、1枚のガラスで両方を満たすのは難しい面があります。窓の方位ごとに、どちらを優先するかを決めるのが一般的な考え方です。

LIXILは、北側・東側・西側は断熱性能を高めて寒さと結露に備え、南側は冬に日差しを取り込み、夏はシェードや庇で遮る考え方を示しています。YKK APは、日射遮蔽型(遮熱タイプ)が西日対策にも役立つとしています。日射が強く入る窓は遮熱側、冬に日差しを取り込みたい窓は取り込む側、という整理です。

当社のサイトにも、現地調査時の助言の例として「南向きの窓には太陽光を通すクリアのガラスを使いましょう」という記載があります。ただし一例で、庇の有無、隣の建物の影、外窓の種類、窓の大きさで、同じ南向きでも答えは変わります。取り込む型は冬に有利になり得る一方、夏の日射も通しやすい点がトレードオフです。

窓の方位ごとに、冬と夏のどちらを優先して考えるかを、メーカー公式の説明にもとづいて整理した表の図 図2 方位ごとの考え方(メーカー公式の説明を整理した一般論) 方位 冬に意識すること 夏に意識すること 南 日差しを室内に取り込む ことを考える シェードや庇で 日射を遮る 東・西 断熱性能を高めて 寒さと結露に備える 西日の暑さが気になる窓は 遮熱タイプも検討する 北 断熱性能を高めて 寒さと結露に備える 公式説明には 特記がありません 実際は庇・周辺の建物・外窓の種類・窓の大きさでも変わります。現地調査で日の当たり方を確認します。 冬の日差しを取り込みたい場合は、東西面を「クリア」と日除けの組み合わせにする考え方も示されています。 出典:LIXIL インプラス「えらべるガラス」/YKK AP 公式(2026年10月14日確認)をもとに作成

出典:LIXIL「えらべるガラス」/YKK AP 公式ページ(2026年10月14日確認)。当社の助言例はエコマドラボの専門知識と実績(一次情報バンク#6)。図2は当社が整理した一般論で、個別の住まいの性能を示すものではありません。

内窓にLow-Eガラスを使うとき、気をつけることはありますか?

日射が強く当たる窓では、ガラスの熱割れに注意が必要です。LIXILの公式FAQでは、日射が部分的にしか当たらない取り付けや、ガラスへのカーテン・フィルムの密着を避けるよう案内されています。

熱割れは、直射日光を受ける部分と影になる部分で膨張の度合いに差が生じ、ガラスの端部に力がかかって起きる現象です。LIXILの公式FAQでは、ガラスの特性によるもので防ぐことが難しいとされ、室内側に熱がこもる場所や、日射が部分的に当たって日陰ができる取り付けを避けるよう案内されています。

使い始めてからは、冷暖房の風や強い照明を直接当てない、紙やフィルムを貼ったり塗装したりしない、カーテンやブラインドを密着させない、といった点が挙げられています。室外側で日射を遮る方法も有効とされています。現地調査では、日の当たり方、外窓の種類、カーテンの付け方を伝えて相談してください。

出典:LIXIL 公式FAQ「ガラスが自然に割れた(熱割れ)」(2026年10月14日確認)。

国の対象性能(P(SS)・S)とガラスの選び方は、どう関係しますか?

国の先進的窓リノベ2026事業は、内窓をP(SS)(Uw1.1以下)とS(Uw1.5以下)で区分します。見られるのは窓全体の性能で、ガラスの名前だけでは対象かどうかは決まらず、登録された製品かで確認します。

公式サイトには、補助対象の窓(ガラス)とドアは、性能要件を満たすことが確認された製品に限ると記載されています。2026年度からUw1.9以下のA等級の内窓は対象外です。遮熱と断熱のどちらを選んでも対象になるとは限らず、製品型番(ガラス仕様を含む)が登録製品かを確認します。

補助額は、製品の性能区分とサイズ、住宅の建て方に応じた定額の合計で、金額は公式の補助額表で確認します。上限は1戸あたり100万円、1申請あたりの合計は5万円以上が条件です。東京都のクール・ネット東京も、国の事業などで登録された窓・ガラスが条件です。

国の交付申請は工事の完了・引渡し後で、受付は遅くとも2026年12月31日までです。予約は任意で、受付は遅くとも2026年11月16日まで。着工前に必須なのは工事前写真です。国の補助金は、申請すれば必ず受け取れるものではなく、要件と審査があり、予算の上限や期限で終了する可能性があります。受給を保証するものではありません。予算に対する申請額の割合は、2026年10月13日午前0時時点で28%(概算値)と公表されています。

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式トップ(28%=2026年10月13日午前0時時点)/対象要件(登録製品)/内窓設置(P(SS)・S)/申請手続き(予約・工事前写真・期限)/クール・ネット東京(いずれも2026年10月14日確認)。A等級の扱いは一次情報バンク#25。

目黒区の補助金には、ガラスの指定がありますか?

目黒区の公式ページと省エネリフォームのパンフレットには、内窓のガラスの種類や熱貫流率の数値基準は書かれていません。内窓は「断熱効果が得られること」が基準で、品番が分かる書類と工事前後の写真で確認されます。

目黒区の住宅リフォーム資金助成(省エネリフォーム)は、対象工事費(税抜)の20%(千円未満切捨て)で、上限は20万円です。対象工事費の合計が税抜20万円以上などが条件です。申請は、工事を始める2週間程度前までに書類を住宅課へ提出し、審査結果通知書が届いてから工事を始める流れで、国の交付申請(工事の完了・引渡し後)とは順番が逆です。

区の助成は、国・東京都のリフォーム工事にかかる助成を申請している場合は申請できません。同じ内窓の工事で両方は使えず、どちらかのルートを選びます。ガラスは窓ごとの方位で考えつつ、国・東京都のルートでは登録製品かを確認します。

もう1点、区の助成は区内業者の施工が条件です。区外の業者が施工する工事は対象外で、見積書は区内業者の発行のもの(本社が区外なら、見積書と領収書が区内の支店または営業所のもの)とされています。当社の所在地は埼玉県ふじみ野市で、区内の支店・営業所は掲載していません。そのため当社にご依頼の場合、区の助成は使えない見込みで、国と東京都の組み合わせが中心です。最終的な可否は住宅課(03-5722-9878)にご確認ください。

目黒区で内窓の補助金を使うときの、国と東京都のルートと、目黒区のルートの手続きの順番を並べた図 図3 目黒区で補助金を使う2つのルート(どちらか一方を選ぶ) ルートA 国+東京都 ルートB 目黒区 ① 東京都へ事前申込 ① 区内業者の見積書を用意 ② 受付後に契約 ② 区へ申請(工事を始める2週間程度前まで) ③ 工事前写真を撮影して施工 ③ 審査結果通知書が届いてから施工 ④ 完了・引渡し ④ 完了後30日以内に完了手続き ⑤ 国へ交付申請(完了・引渡し後) ⑤ 助成金の振込 目黒区の助成は、国・東京都のリフォーム工事にかかる助成を申請している場合は申請できません。 東京都の事前申込と区への申請は着手の前、国の交付申請は完了・引渡し後で、順番が逆です。 出典:先進的窓リノベ2026事業/クール・ネット東京/目黒区 各公式サイト(2026年10月14日確認)

出典:目黒区 住宅リフォーム資金助成(ページ更新日2026年4月1日)/省エネリフォーム パンフレット/クール・ネット東京(契約・施工は事前申込受付後が条件)/先進的窓リノベ2026事業 申請手続き(いずれも2026年10月14日確認)。当社の所在地は一次情報バンク#18・#19。

目黒区の受付状況は、今どうなっていますか?

2026年10月14日時点で、目黒区の公式ページに受付終了や一時中止のお知らせは見当たりませんでした。ただし受付は予算の範囲内の先着順で、ページには予算の消化状況の記載がありません。

今年度は、他の区で予算の到達による受付の終了や中止が出ています。北区は、令和8年9月25日15時15分に申請総額が予算額に達し、令和8年度分の受付を終了しました。練馬区は、高断熱窓・ドアを含む補助金で、予算額に達したため9月16日から10月12日まで受付を中止し、補正予算の成立を受けて10月13日に再開しています。目黒区が同じ状況になるという意味ではなく、区の制度は予算で止まる可能性があるという実例です。

東京都のクール・ネット東京のページは、2026年10月14日時点で「受付中」と表示されていました。状況は日々変わるため、契約や着手の前に、各公式ページと、区は住宅課で日付を確認してください。

出典:目黒区/北区(更新日2026年9月25日)/練馬区/クール・ネット東京(いずれも2026年10月14日確認)。

見積りでは、ガラスのどこを確認すればよいですか?

見積りでは、窓ごとの方角と製品名を確認します。当社の見積りにはこの2つが窓ごとに記載されるため、方位に合わせてガラスを選べているかを、照らし合わせることができます。

01窓ごとに方角が書かれているか。方位の考え方が窓ごとに反映されているか

02製品名から、Low-E複層ガラスか、遮熱寄りか取り込む寄りか、中空層は空気かアルゴンガスか

03その製品が国・東京都の補助の対象製品か。国と東京都で進めるか、区で進めるか

04使える補助金と補助額、差し引いた実質のご負担額が書かれているか

現地調査と見積りは無料で、ご在宅いただく時間は窓の数により約30〜120分が目安です。申請書類の作成や提出は当社が代行し、費用はかかりません。気になる窓の方角と日の当たり方を、そのままお伝えください。

現地調査でお伝えしておくとよいこと

当てはまるものにチェックを入れてください。補助の対象やガラスの種類を判定する診断ではなく、ご相談で伝える内容を整理するためのものです。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜2個迷う窓は限られそうです。その窓の方角と日の当たり方を、現地調査でお伝えください。
3〜4個窓ごとに遮熱と断熱の優先順位が分かれそうです。方角ごとに選び分ける相談が向いています。
5〜6個ガラスに加えて、取付条件と補助金のルートも整理が必要です。現地調査で窓ごとに確認しましょう。

出典:施工の流れのページ(一次情報バンク#4・#5)/エコマドラボの専門知識と実績(同#7)。2026年10月時点。

内窓のガラスは、遮熱タイプと断熱タイプのどちらを選べばよいですか?
方位や日の当たり方、夏と冬のどちらを優先したいかで変わるため、一概には言えません。メーカー各社は、日射を遮る型と取り込む型を方位や目的で選び分ける考え方を示しています。窓ごとに現地で相談するのが目安です。

南向きの窓には、どのガラスを選ぶのが一般的ですか?
LIXILは、南側は冬に日差しを取り込み、夏はシェードや庇で遮る考え方を示しています。当社のサイトにも、南向きにはクリアのガラスを使う例があります。庇や周辺の建物で変わるため、現地で確認します。

内窓にLow-Eガラスを使うと、熱割れが心配ですか?
熱割れは、日の当たる部分と影の部分の温度差で起きる現象で、防ぐことが難しいとLIXILの公式FAQにあります。日射が部分的に当たる取り付けや、ガラスへのカーテン・フィルムの密着を避けるよう案内されています。

国の補助金では、遮熱と断熱のガラスの違いが補助額に影響しますか?
補助額は、製品の性能区分(P(SS)・S)とサイズ、建て方に応じた定額と公式に示されています。決め手は遮熱か断熱かの名称ではなく、製品の区分です。金額は公式の補助額表でご確認ください。

目黒区の補助金は、国や東京都の補助金と併用できますか?
併用できません。区の公式ページに、国・東京都のリフォーム工事にかかる助成を申請している場合は区の助成を申請できないとあり、どちらかを選びます。区の申請は工事を始める2週間程度前までで、国の交付申請(工事の完了・引渡し後)とは順番が逆です。

目黒区の補助金は、エコマドラボに依頼しても使えますか?
使えない見込みです。区の助成は区内業者の施工が条件で、見積書と領収書も区内の本社・支店・営業所のものとされています。当社は埼玉県ふじみ野市所在で、区内の支店・営業所は掲載していません。可否は目黒区住宅課でご確認ください。

窓ごとのガラスの選び方は、現地調査でご相談ください

現地調査とお見積りは無料です。窓の方角と日の当たり方を見たうえで、国・東京都の制度の期限と順番もご説明します。申請手続きと期限の管理は当社が代行します。

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