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練馬区の内窓ガラスの選び方、Low-Eの遮熱と断熱の違いと補助金

練馬区の内窓ガラスの選び方、Low-Eの遮熱と断熱の違いと補助金

内窓の見積書に「Low-E複層ガラス」「遮熱」「断熱」といった言葉が並ぶと、どれを選べばよいのか迷うことがあります。ガラスは窓の性能に関わる要素のひとつで、選び方によって夏と冬の過ごし方が変わる場合があります。

この記事では、練馬区で内窓のガラスを選ぶ方に向けて、遮熱タイプと断熱タイプの違い、冬の日射取得と夏の遮熱のトレードオフ、方位ごとの考え方、補助金とガラスの関係を整理します。メーカーの公式説明を出典としており、室温や光熱費の変化を約束するものではありません。

作成者 富田 武(エコマドラボ 代表取締役/wills株式会社) プロフィール

作成日 2026年10月18日 最終更新日 2026年10月18日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約8分

内窓のガラスは、何を基準に選べばよいですか?

基準は3つです。補助の対象になる製品か、窓の向きと使い方、いまの窓のガラスの種類です。遮熱か断熱かは、この3つを確認したうえで決めます。

補助金を使う場合は、まず対象の登録製品かどうかを型番で確認します。そのうえで、窓の向きと部屋を使う時間帯から、冬の日射と夏の遮熱のどちらに寄せるかを考えます。

Low-E複層ガラスの「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」は何が違いますか?

違いは、Low-E膜(熱の伝わりを抑える金属膜)をどちらのガラスに付けるかです。YKK APの案内では、膜が室外側のものを遮熱タイプ、室内側のものを断熱タイプと呼びます。呼び名はメーカーで異なります。

Low-E複層ガラスは、2枚のガラスの間に中空層を設けた複層ガラスの片面に、Low-E膜をコーティングしたものです。膜が室外側にある遮熱タイプは日射熱を室内に入れにくい仕様、室内側にある断熱タイプは室内の暖気を逃がしにくい仕様です。

Low-E膜を室外側のガラスに付けると遮熱タイプ、室内側のガラスに付けると断熱タイプと呼ばれることを示す図 図1 Low-E膜の位置と、2つのタイプの呼び方 室外側 室内側 中空層 遮熱タイプ 膜は室外側のガラスに付く 日射熱を室内に入れにくい仕様 中空層 断熱タイプ 膜は室内側のガラスに付く 室内の暖気を逃がしにくい仕様 太い線がLow-E膜の位置です。呼び名や区分はメーカーごとに異なります。 複層ガラスの構造を模式的に示した図です。実際の仕様は製品・型番で異なります。 出典:YKK AP よくあるご質問「Low-E複層ガラスの違い」(2026年10月14日確認)
メーカー 呼び名と膜の位置 ページの記載
LIXILLow-E複層ガラス クリア(膜は室内側)日差しの暖かさを取り入れながら、室内の暖気を逃がしにくいとされています
LIXILLow-E複層ガラス グリーン(高遮熱仕様・膜は室外側)夏の日射熱を60%カットするとの記載があります
YKK AP遮熱タイプ(膜は室外側)/断熱タイプ(膜は室内側)日射熱取得率(η値)0.50以上が日射取得型、0.49以下が日射遮蔽型に区分されます

断熱タイプにも日射取得型と日射遮蔽型があるため、呼び名だけで判断せず、見積書の製品名と型番まで確認します。

出典:ガラスのページ(LIXIL インプラス)/Low-E複層ガラスの違い(YKK AP)。いずれも2026年10月14日確認。数値はメーカーのページ上の記載で、測定条件は各社の資料でご確認ください。体感や効果を保証するものではありません。

冬の日差しと夏の遮熱は、どちらを優先すればよいですか?

どちらかを強めると、もう一方は弱まる関係(トレードオフ)にあります。優先順位は、その部屋を使う季節と時間帯、日差しの強さ、ひさしの有無で変わるため、一律の正解はありません。

日射取得型は日射熱を取り込みやすく、冬の低い日差しを暖かさにつなげやすい一方、夏の日差しも入りやすくなります。日射遮蔽型は日射熱を入れにくく、夏の暑さ対策に向く一方、冬の日差しも入りにくくなります。YKK APは、前者を日射熱を取り込んで外に逃がさないタイプ、後者を日射熱を遮って室内を涼しく保つタイプと説明しています。

内窓ならではの点もあります。内窓は既存の窓の内側に付けるため、日射は既存の窓のガラスと内窓のガラスの両方を通って入ります。日射の入り方は、内窓のガラスだけでなく、いまの窓との組み合わせで変わります。また、YKK APは、外窓が熱線吸収ガラスや複層ガラスなどの場合、熱割れを避けるため内窓に真空ガラスを採用しないよう案内しています。外窓の仕様は現地で確認します。

出典:遮熱タイプと断熱タイプ/真空ガラスの内窓の注意点(いずれもYKK AP公式・2026年10月14日確認)。日射の入り方の説明は一般的な考え方で、室温や光熱費の変化を保証するものではありません。

窓の方位ごとには、どう考えればよいですか?

メーカーの案内では、南は冬の日射を取り入れる考え方が示されています。北・東・西は断熱や日射対策を重視する考え方です。ただし各社で強調点が異なり、立地やひさしでも変わるため、目安として見てください。

向き LIXIL(インプラス)の案内 YKK APの案内
北断熱性能を高め、寒さと結露に備える日射遮蔽型で冷え込みや結露を抑える
東北と同じく断熱性能を重視する日射遮蔽型で夏の日射と冬の熱の流出に備える
西北と同じく断熱性能を重視する低い位置から入る西日を、日射遮蔽型で遮る
南冬は日差しを取り入れ、夏はシェードやひさしで遮る冬は日射取得型で取り入れ、夏は軒やひさしで遮る
メーカーの案内にみる北・東・西・南の窓ごとの考え方の要点を並べた図 図2 メーカーの案内にみる、方位ごとの考え方(目安) 北 冷え込みと結露 に備える 東 夏の日射と冬の 熱の流出に備える 西 低い位置から入る 西日への対策 南 冬の日差しを取り入れ 夏はひさし等で遮る 各社の案内を要約した目安です。立地・階数・ひさしの有無で変わります。 メーカー間でも東西の扱いに違いがあります。最終的な仕様は現地調査で確認します。 出典:LIXIL インプラス/YKK AP 公式ページ(2026年10月14日確認)

二社を並べると、東西の扱いに違いがあります。メーカーの案内は考え方の入口として使い、窓ごとの最終判断は現地で行います。立地・階数・ひさしの有無・その部屋を使う時間帯によって、当てはまる考え方は変わるためです。

当社サイトには、現地調査時の助言例として「ここの南向きの窓には、太陽光を通すクリアのガラスを使いましょう。」という記載があります。冬の日差しを活かす考え方の一例で、すべての住まいに当てはまる基準ではありません。

出典:LIXIL インプラス/YKK AP 公式「ガラスの選び方」/エコマドラボの専門知識と実績(いずれも2026年10月14日確認)。助言例は当社サイト掲載の例示です。

ガラスの種類は、国の補助の対象性能とどう関係しますか?

国の補助は、遮熱か断熱かではなく、製品の性能区分(P(SS)はUw値1.1以下、SはUw値1.5以下)とサイズで区分されます。ガラスは、窓全体のUw値に関わる要素のひとつです。

先進的窓リノベ2026事業の公式ページでは、Uw値は窓(ガラス・サッシ)の熱の伝わりやすさを示す数値で、低いほど高性能とされています。補助額は建物の種類、内窓のサイズ、性能区分の組み合わせで決まり、戸建住宅の1製品あたりの額は次のとおりです。

性能区分 小(1.6㎡未満) 中(1.6〜2.8㎡未満) 大(2.8〜4.0㎡未満)
P(SS):Uw1.1以下36,000円58,000円89,000円
S:Uw1.5以下22,000円34,000円52,000円

特大(4.0㎡以上)は省略しています。性能区分が上がると補助額も上がりますが、製品の価格も変わるため、補助額の大小だけでは選べません。Uw値1.9以下の内窓(Aグレード)は、2026年度から補助対象外です。

ガラスの種類を選ぶと製品の型番が決まり、型番ごとの性能区分で補助の対象かどうかを確認するという流れを示す図 図3 ガラス選びから補助の確認までの流れ 最初に ガラスの種類 遮熱か断熱か、 ガス入りかなど 次に 製品の型番 見積書に書かれた 製品名と型番 型番ごとに 性能区分 Uw値で区分 P(SS)・Sなど 審査のうえ 補助の対象・額 サイズとの組み合 わせで決まる 遮熱か断熱かではなく、型番ごとの性能区分とサイズで確認します。 最終的な交付は、事務局・各制度の窓口の審査によって決まります。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年10月14日確認)

ここで押さえたい点は2つです。公式の補助額の表は性能区分とサイズで示されており、遮熱や断熱という呼び名は区分の軸ではありません。性能は、Low-Eの有無や中空層のガスの種類といったガラスの仕様を含む製品の型番ごとに示されます。「遮熱ガラスだから対象」「断熱ガラスだから対象外」という判断はできないため、見積書の型番で確認します。

当社は、LIXIL(インプラス)やYKK AP(プラマードU)を取り扱い、2026年度の補助金要件(Sグレード・Uw値1.5以下)をクリアした製品を標準で提案しています。料金ページの目安は、Sグレード(Low-E複層ガラス・ガス入り)での概算です。費用は窓の大きさ・枚数・ガラスの種類で変わります。

出典:内窓設置のページ(先進的窓リノベ2026事業 公式「内窓設置の補助額」)/専門知識と実績/料金ページ(当社サイト)。いずれも2026年10月14日確認。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に公式サイトで最新の内容をご確認ください。

練馬区の補助金は、ガラス選びにどう関わりますか?

練馬区の補助金は、国の事業で登録された高断熱窓が要件です。補助額は対象経費の1/6で、上限は施工業者が区内か区外かで異なります。申請は設置が完了してからです。

項目 内容
制度名令和8年度 練馬区カーボンニュートラル化設備設置補助金(高断熱窓・ドアが対象設備のひとつ)
補助率・上限補助対象経費(機器費と工事費の合計・消費税を除く)の1/6。上限は区内業者の施工で20万円、区外業者の施工で12万円
製品の要件国の先進的窓リノベ2026事業またはみらいエコ住宅2026事業の補助対象として登録された製品であること
申請のタイミング設置完了後に申請(事前申込は不要)。受付は令和8年4月15日〜令和9年3月31日必着で、予算がなくなり次第終了
国・東京都との併用区のパンフレットのQ&Aに、国や東京都の補助金と併用できるとの回答がある

ガラスとの関係で大切なのは、製品の要件です。遮熱と断熱のどちらを選んでも、選んだ製品が国の事業で登録された対象製品であることが前提になります。申請書類には、製品型番が記載された性能証明書(納品時にガラスに貼付された型番ラベルの写真でも可)が必要です。

上限額は、練馬区内に事業所などを有する区内業者か、それ以外の区外業者かで変わります。当社の所在地は埼玉県ふじみ野市のため、区外業者にあたる見込みです。区のQ&Aでは、区外業者の施工も補助対象とされています。

予算にも注意が必要です。2026年10月14日に確認した区の公式ページ(更新日10月9日)では、9月16日から10月12日まで予算到達のため受付を中止し、10月13日から再開すると案内されています。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。最新の受付状況は区の公式ページでご確認ください。

出典:練馬区公式ページ/パンフレット(PDF)(区の補助金案内パンフレット)。いずれも2026年10月14日確認。補助率と上限額はパンフレットの記載で、制度は年度ごとに変わります。

国・東京都・練馬区の申請は、どの順番で進めますか?

東京都だけが契約・施工の前の事前申込が必要で、国と練馬区は工事の完了後に申請します。国の交付申請(工事の完了・引渡し後)とは順番が逆になるため、日程の組み方に注意が必要です。

手続き 時期 必須かどうか
東京都への事前申込契約・施工の前必須(都の助成を使う場合)
ご契約・工事前の写真撮影・工事都の受付のあと写真撮影は必須
国への交付申請工事の完了・引渡し後必須(予約は任意)
東京都への交付申請兼実績報告工事の完了後必須(都の助成を使う場合)
練馬区への申請設置完了後必須(区の補助を使う場合)

国の予約は任意で、受付は遅くとも2026年11月16日まで、交付申請の受付は遅くとも2026年12月31日までです。いずれも予算上限に達した時点で終了します。国の工事前写真は提出免除がないため、着工前に撮影が必要です。東京都は、事前申込から1年以内に交付申請兼実績報告を行わないと、事前申込が無効になります。

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト/クール・ネット東京 公式/練馬区公式ページ(いずれも2026年10月14日確認)。要件・期限は年度ごとに変わるため、最新の公式情報をご確認ください。

内窓のガラスを相談するときのセルフチェック

当てはまるものにチェックを入れてください。補助の対象やガラスの種類を判定する診断ではなく、ご相談のときに状況を整理するためのものです。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
1〜2個気になる窓を絞り、向きと使う時間帯を整理する段階です。ガラスの種類は、そのあとで相談しましょう。
3〜4個窓の向きごとに、冬と夏のどちらを優先するか整理しておくと相談が進みます。
5個ガラス選びと補助金の確認を並行して進める段階です。見積書の型番を、各制度の要件とあわせて確認しましょう。

見積りの前に、ガラスについて何を確認しておくとよいですか?

窓の向き、使う時間帯、ひさしや隣家の影、いまの窓のガラス、補助金の使い方の5点を整理しておくと、相談が進めやすくなります。見積書には窓ごとの方角と製品名を記載します。

01窓の向き(東西南北)と階数。西日が入る窓か、冬の日中に日が差す窓か

02その部屋を使う時間帯と、冬の寒さと夏の暑さのどちらが気になるか

03ひさしや軒、隣家の影の有無。日差しが当たる量が変わる

04いまの窓のガラスの種類。YKK AP製の複層ガラスは、右下の「LowE」の刻印で確認できる場合がある

05補助金を使うかどうか。東京都の助成を使う場合は、契約・施工の前に事前申込が必要

刻印の記号は、S・M・Uが遮熱タイプ、B・L・Nが断熱タイプとされています。YKK AP製のガラスに限った情報で、2005年9月以前に施工されたガラスは刻印では判断できません。熱割れにも注意が必要です。YKK APの案内では、日が当たる部分と窓枠に隠れた部分の温度差が大きくなるとガラスが割れることがあるとされ、予防として、カーテンやブラインドを密着させない、冷暖房の風を直接当てない、紙やフィルムを貼らない点が挙げられています。

出典:当社の施工の流れ(見積りの記載内容、現地調査・見積りが無料であること)/YKK AP よくあるご質問(刻印)/YKK AP よくあるご質問(熱割れ)。YKK APの情報は2026年10月14日確認。

申請の代行について

国への申請は、お客様ご自身ではできず、登録された事業者が代行します。東京都は、手続き代行者による申請が可能で、当社は代行を受託しています。国・東京都の分は、写真の整理から申請書類の作成、審査への対応まで無料で代行します。練馬区の申請は、区のパンフレットに「第三者に委任することができます」とあります。当社の対応範囲は、ご相談の際にご確認ください。

内窓のガラスは、遮熱タイプと断熱タイプのどちらを選べばよいですか?
一律の正解はなく、窓の向き、部屋を使う時間帯、冬と夏のどちらを重視するかで考えます。メーカーの案内では、南は冬の日射を取り入れ、西日は遮る考え方が示されています。

Low-Eの遮熱タイプと断熱タイプは、何が違いますか?
Low-E膜をどちらのガラスに付けるかが違います。YKK APの案内では、膜が室外側のものを遮熱タイプ、室内側のものを断熱タイプと呼びます。呼び名はメーカーで異なるため、製品名と型番で確認します。

遮熱ガラスにすれば、補助金の対象になりますか?
遮熱か断熱かでは決まりません。国の補助は、登録された製品の性能区分(内窓はP(SS)がUw1.1以下、SがUw1.5以下)とサイズで区分され、A等級は対象外です。受給を保証するものではありません。

練馬区の補助金は、いくらまで使えますか?
補助率は対象経費(税抜)の1/6で、上限は区内業者の施工で20万円、区外業者の施工で12万円です。設置完了後に申請し、予算に達すると受付が終了します。受給を保証するものではありません。

国・東京都・練馬区で、申請の順番はどう違いますか?
東京都は契約・施工の前に事前申込が必要で、国と練馬区は工事の完了後に申請します。国の交付申請(工事の完了・引渡し後)とは順番が逆です。国の交付申請の予約は任意です。

いまの窓のガラスが分からなくても、相談できますか?
できます。見積書には窓ごとの方角と製品名を記載し、現地調査とお見積りは無料です。YKK AP製の複層ガラスなら、右下の刻印で確認できる場合があります。

ガラスの選び方を、窓ごとに相談しませんか

遮熱と断熱のどちらが合うかは、窓の向きや使い方で変わります。現地調査とお見積りは無料です。

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