夏の悩み

新宿区の台風シーズン、内窓で雨音と防犯はどう変わる?補助金も解説

新宿区の台風シーズン、内窓で雨音と防犯はどう変わる?補助金も解説

秋の台風シーズンは、窓を打つ雨音や風の音が気になりやすい時期です。この時期は雨音・風音についてのご相談が増える傾向があり、あわせて「窓の防犯も気になる」というお声をいただくことがあります。

この記事では、新宿区で内窓を検討している方に向けて、内窓で雨音・風音がどう変わるのか、防犯面で何が変わるのか、東京都の「防犯断熱窓」で上限が300万円になる条件と、国・都・区の申請の順番を整理します。見積りまでの流れや、この時期に増える結露のご相談は、別の記事でご案内しています。

作成者 富田 武(エコマドラボ 代表取締役/wills株式会社) プロフィール

作成日 2026年10月7日 最終更新日 2026年10月7日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約9分

台風シーズンとは、いつ頃のことですか?

気象庁の台風の平年値(統計期間1991〜2020年)では、日本への接近数は8月と9月がそれぞれ3.3個で最も多く、上陸数は9月の1.0個が最多です。8月から10月にかけてが、台風の影響を受けやすい時期にあたります。

年間では接近11.7個・上陸3.0個が平年値です。日本全体への平年値であり、新宿区に毎年これだけ来る意味ではありませんが、窓まわりの備えを考えるなら夏の終わりから10月が目安になります。

新宿区の内窓リフォームを検討する時期の目安として、台風の日本への月別接近数の平年値を6月から11月まで示す図 図1 台風の日本への月別接近数(平年値・1991〜2020年) 6月 0.8個 7月 2.1個 8月 3.3個 9月 3.3個(上陸1.0個で最多) 10月 1.7個 11月 0.5個 日本全体への接近数の平年値です。年によって、また地域によって実際の数は変わります。 出典:気象庁「台風の平年値」(統計期間1991〜2020年・2026年9月確認)

出典:気象庁「台風の統計資料 台風の平年値」(気象庁の公式ページ・統計期間1991〜2020年・2026年9月確認)。

内窓を付けると、雨音や風音の聞こえ方はどう変わりますか?

内窓は、既存の窓の内側にもう1枚の窓を設置する工法です。窓が二重になり、既存の窓と内窓の間に空気の層ができます。メーカーの公式説明では、窓を二重にして気密性を高めることで音の侵入を抑える仕組みとされており、窓から伝わる雨音や風音は小さくなる方向に働きます。

窓間距離が大きいほど遮音効果は高まる、ガラスの厚さを変えるとさらに期待できる、とされています。内窓を付ければ一律に静かになるのではなく、窓枠の奥行きやガラスの選び方によって結果が変わります。数値はメーカーの測定条件に依存するため、この記事では遮音等級やデシベルの数値は挙げず、製品を選ぶ段階でカタログ値をご確認ください。

台風の夜に聞こえる音のすべてが窓から入ってくるわけではありません。屋根やベランダ、雨樋、換気口に当たる雨音は、窓以外の経路でも伝わります。窓以外から伝わる音は、内窓を付けても変わりにくいとお考えください。現地調査で音の入り口を窓ごとに確認したうえで、内窓で対応できる範囲をお伝えします。

出典:LIXILオンラインショップ「インプラス(内窓)の特長 遮音性アップ」(メーカーの公式ページ・2026年9月確認)。遮音の程度は製品の仕様・窓間距離・建物の条件によって異なります。

台風のときの窓の心配は、内窓ですべて解決しますか?

いいえ、解決できないことがあります。内窓は室内側に取り付けるものなので、強風で飛んできた物から外側のガラスを守る役割は持っていません。飛来物への備えは、雨戸やシャッター、飛散防止フィルムなど、窓の外側で受け止める対策が別に必要です。内窓は「音」と「室内側の気密」に働くものと切り分けてお考えください。

一方で、風が強い日に感じる隙間風や、窓のガタつきに伴う音は、室内側の気密性が上がることで小さくなる方向に働きます。これも既存の窓の状態やサッシの歪みによって結果が変わるため、現地調査で既存の窓の建て付けを確認してからご提案します。現地調査でご在宅いただく時間は、窓の数によって約30〜120分が目安です。

内窓の設置は1か所あたり約1時間が目安で、壁を壊さないため住みながら施工できます。台風シーズンに入ってからの工事も可能ですが、後述するとおり東京都の助成を使う場合は契約・施工の前に事前申込が必要になるため、工事日から逆算した余裕が必要です。

内窓は、防犯面ではどう変わりますか?

内窓を付けると窓が2枚になり、外から室内に入るには2枚の窓を開けるか破る必要があります。その分、侵入に手間と時間がかかる方向に働きます。ただし、内窓を付ければ侵入されなくなる、というものではありません。

防犯は窓だけで完結するものではなく、施錠の習慣や補助錠、照明など複数の対策の組み合わせで考えるものです。防犯性能の目安として、警察庁・国土交通省・建物部品関係団体からなる「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が定めた試験に合格した部品があり、CPマークという共通標章が付けられています。抵抗時間が5分以上であることが確認されたものが対象で、ドア・ガラス・サッシ・錠・シャッター・ウィンドウフィルムなどがあります。

千葉県警察の案内では、CPマークは試験に合格したことを示すものであって、「あらゆる状況において5分以上侵入を防ぐ性能を保証するものではありません」と明記されています。「侵入に時間がかかる構造」であって「侵入されない」ではない、という理解が正確です。CP部品の認定は製品ごとに異なり、製品名だけでは判断できません。

新宿区の台風シーズンに内窓を付けたとき、雨音・風音と防犯で変わりやすいことと変わりにくいことを対比して示す図 図2 内窓で変わりやすいこと・変わりにくいこと 変わりやすいこと 変わりにくいこと 窓から伝わる雨音・風音(小さくなる方向) 隙間風・窓のガタつきに伴う音 侵入に要する手間と時間(2枚を開ける・破る) 室内側の気密性 窓からの熱の出入り 屋根・ベランダ・雨樋など窓以外から伝わる音 飛来物による外側のガラスの破損 「侵入されない」という保証 外壁や換気口を通る音 施錠の習慣など窓以外の防犯対策 変わりやすい項目も、程度は窓の仕様・建物・製品によって異なります。 どの窓から音が入っているかは、現地調査で窓ごとに確認します。 出典:LIXIL公式(遮音の仕組み)・千葉県警察(CP部品の定義)をもとにエコマドラボが整理(2026年9月時点)

出典:千葉県警察「防犯性能の高い建物部品について」(県警の公式ページ)・公益財団法人東京防犯協会連合会「防犯性能の高い建物部品(CP部品)」(同連合会の公式ページ)いずれも2026年9月確認。防犯性能は製品・取付状況によって異なり、本記事は防犯効果を保証するものではありません。

東京都の上限300万円「防犯断熱窓」は、内窓だけの工事でも使えますか?

東京都はクール・ネット東京の「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」を実施しており、助成の上限は1戸あたり200万円です。公式サイトには、改修する窓が国の住宅省エネキャンペーンにおいて「断熱等+防犯窓」として登録されている製品の場合、上限額が1住戸あたり300万円になると記載されています。

これが「防犯断熱窓の加算」と呼ばれる仕組みです。公式サイトでは、防犯にも資する高断熱窓は「外窓」で「CP部品」と案内され、助成対象製品のうち該当するのは一部だとされています。内窓だけの工事で上限300万円が適用されると考えないほうが安全です。加算を前提にする場合は外窓の交換(カバー工法・工期の目安1〜2日)を含めた計画になる可能性があるため、製品選定の前に都の公式情報と現地調査でご確認ください。

項目 内容
制度名令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業(クール・ネット東京)
助成上限1戸あたり200万円。「断熱等+防犯窓」として登録された製品を採用する場合は最大300万円
防犯断熱窓の対象防犯にも資する高断熱窓(外窓)(CP部品)。住宅省エネ2026キャンペーンの補助対象製品一覧で確認
契約・施工の条件東京都への事前申込の受付後であること
事前申込の受付期限(例)契約締結等が令和8年4月1日〜6月30日の場合は令和9年3月31日(受付開始は令和8年5月29日)
交付申請兼実績報告の受付期間令和8年6月30日〜令和11年3月30日

クール・ネット東京の助成は、対象要件を満たし審査を経たうえで交付されるものです。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。予算の状況によっては記載の期限より前に受付が終了することもあり、事前申込の受付期限は契約時期によって区分が分かれるため、契約前に公式サイトでご確認ください。

出典:クール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」公式サイト(制度の詳細・2026年9月確認)。助成額や対象要件は年度・契約時期によって変わるため、契約前に最新の情報をご確認ください。制度の概要は当社のクール・ネット東京の案内ページにもまとめています。

新宿区で内窓に使える補助金は、いくつありますか?

新宿区で窓の断熱リフォームを行う場合、国・東京都・新宿区の3つの制度を組み合わせられる場合があります。国は先進的窓リノベ2026事業、東京都は前の項目で説明したクール・ネット東京、新宿区は区独自の断熱窓補助制度です。

防音や防犯を目的にした内窓でも、対象製品として登録された製品を使うなどの要件を満たせば、断熱目的の内窓と同じ制度で申請できます。制度は目的ではなく、製品の性能区分や建物の要件で判断されます。

制度 補助額・上限 期間・主な要件
国(先進的窓リノベ2026事業)住宅1戸あたり上限100万円。1申請あたり合計補助額5万円以上が対象申請期間2026年3月31日〜12月31日(予算到達で終了)。内窓の対象はP(SS)等級とS等級(A等級は対象外)
東京都(クール・ネット東京)1戸あたり上限200万円(防犯断熱窓を採用する場合は最大300万円)契約・施工は事前申込の受付後。交付申請兼実績報告は令和8年6月30日〜令和11年3月30日
新宿区(断熱窓補助制度)補助対象経費(税抜)の25%・上限10万円同一室内の窓すべてが断熱窓となる施工(天窓は除く)・熱貫流率4.65W/㎡・K以下。第2期の受付は令和8年8月17日〜10月16日(2026年9月時点で受付中)

新宿区の補助制度は、東京都のような事前登録・事前申込は不要で、施工・支払いが完了した後に申請します。国の交付申請(工事の完了・引渡し後)とは順番が逆にならず、新宿区も国と同じ「完了後」の制度です。他の補助金と合計した受給額が経費を上回る場合は差額が減額されます。いずれの制度も予算の範囲の受付で、申請すれば必ず受け取れるものではありません。受付期間は変わることがあるため区の公式ページでご確認を。

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(環境省)・新宿区「省エネルギー及び創エネルギー機器等補助制度」公式サイト(制度概要)いずれも2026年9月確認。金額・要件・受付期間は年度ごとに変わるため、申請前に各公式情報で最新の内容をご確認ください。

申請の順番は、どの制度も同じですか?

違います。東京都だけが、契約・施工の前に事前申込が必要な制度です。国の先進的窓リノベ2026事業は工事の完了・引渡し後に交付申請し、交付申請の予約は任意です。新宿区の断熱窓補助制度も、施工・支払いの完了後に申請します。

国は着工前に必ず必要なのは、事前申込ではなく工事前の写真です。この向きを混同すると、東京都の交付を受けられなくなるおそれがあります。東京都への事前申込を済ませる前に契約・施工を始めてしまうと、事前申込の要件を満たせなくなる場合があります。当社では、東京都への事前申込のスケジュールを確認したうえで、ご契約・着工日をご案内しています。

新宿区の内窓リフォームで台風シーズン前に東京都へ事前申込をしてから契約・工事に進み、完了後に国と区へ申請する流れを4段階で示す図 図3 台風シーズン前に進めるときの順番 STEP 1 現地調査 音の入り口と 窓の建て付けを確認 STEP 2 都へ事前申込 受付後でないと 契約・施工できない STEP 3 契約・工事 工事前の写真を 撮ってから着手 STEP 4 完了後に申請 国・区とも 引渡し・支払後 東京都だけは契約・施工の前に事前申込が必須です。国・新宿区は完了後の申請です。 工事日を先に決めてしまうと、都の事前申込が間に合わないことがあります。 出典:先進的窓リノベ2026事業・クール・ネット東京・新宿区 各公式サイト(2026年9月確認)

台風シーズンに間に合わせるには、いつ相談すればよいですか?

東京都の助成を使う場合、事前申込の受付を待ってから契約・工事に進むため、工事日を先に決めるのではなく、事前申込から逆算して日程を組む必要があります。お問い合わせから工事完了までに何日かかるかは、都の受付状況と製品の納期によって変わります。

この記事で具体的な日数はお約束できませんが、現地調査の際に、その時点での見通しをお伝えします。

台風の直前に慌てて工事を入れるより、雨音や風音が気になり始めた時点でご相談いただくほうが、都の事前申込を含めた段取りに余裕が生まれます。国の申請期間は2026年12月31日まで、新宿区の第2期受付は令和8年10月16日までで、いずれも予算・期間に限りがあるため早めのご相談をおすすめします。

あなたの窓の悩みは、内窓で対応できる範囲か

当てはまるものにチェックを入れてください。これは補助の対象かどうかや効果を判定する診断ではなく、ご相談のときに状況を整理するためのものです。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
1〜2個音がどの窓から入っているかを特定するところから、現地調査でご一緒に確認します。
3〜4個音と防犯の両方を窓ごとに確認し、東京都の事前申込を含めた日程の目安をご案内します。
5〜6個都の防犯断熱窓の対象製品を含めて、窓全体の計画と申請の順番をご提案します。

補助の対象になる内窓には、条件がありますか?

あります。先進的窓リノベ2026事業で内窓の対象になる性能区分は、P(SS)等級(Uw1.1以下)とS等級(Uw1.5以下)の2つで、A等級の内窓は対象外です。新宿区の補助制度も、同一室内の窓すべてを断熱窓にする施工であることなど独自の要件があります。

内窓は既存の外窓の開口面から屋内側へ50cm以内に平行に設置するものが対象です。防音や防犯を目的に選ぶ場合も、この性能区分を外れると補助の対象になりません。新宿区の要件(同一室内の窓すべてが断熱窓・天窓は除く・熱貫流率4.65W/㎡・K以下)も、窓の一部だけの施工では満たせない場合があり、現地調査の段階で対象範囲を確認します。当社では2026年度の要件をクリアした製品を標準で提案しており、取扱製品はLIXIL・YKK APなど国内メーカーのものです。最終的な交付は各事務局の審査で決まります。

出典:先進的窓リノベ2026事業「内窓設置」(公式サイトの対象要件・2026年9月確認)。取扱製品はエコマドラボの専門知識と実績にまとめています(2026年9月時点)。

申請の代行はすべて無料です

国の制度は、お客様ご自身では申請できず登録された事業者が代行します。東京都への事前申込も当社が代行して進めます。新宿区の補助制度は、区の様式に沿ってお客様が申請する仕組みですが、必要書類の準備は当社がサポートします。受け取った補助金は、工事代金からの差引き、または後日の現金でお渡しします。手続きの全体像は施工の流れのページをご覧ください。

内窓を付けると、台風の雨音は聞こえなくなりますか?
聞こえなくなるとは言えません。窓が二重になり気密性が上がることで、窓から伝わる音は小さくなる方向に働きますが、程度は窓の仕様・窓間距離・建物の条件で変わります。屋根など窓以外から伝わる音は変わりにくいとお考えください。

内窓を付ければ、泥棒に入られなくなりますか?
いいえ。窓が2枚になることで侵入に手間と時間がかかる方向に働くものであって、侵入されなくなるわけではありません。CPマークの付いた防犯建物部品も、あらゆる状況で侵入を防ぐ性能を保証するものではないと警察が案内しています。

東京都の上限300万円は、内窓だけの工事でも使えますか?
都の公式サイトでは、上限300万円の対象は国の住宅省エネキャンペーンで「断熱等+防犯窓」として登録された製品で、防犯にも資する高断熱窓は外窓(CP部品)と案内されています。内窓だけの工事で適用されると考えないほうが安全です。製品選定の前に公式情報でご確認ください。

新宿区の補助金は、防音や防犯目的の内窓でも使えますか?
制度は目的ではなく、同一室内の窓すべてを断熱窓にする施工であることなどの要件で判断されます。新宿区の補助制度は事前申込が不要で、施工・支払いの完了後に申請します。受付期間・要件は年度ごとに変わるため、区の公式情報でご確認ください。

台風シーズンに間に合わせるには、いつ相談すればよいですか?
東京都の助成を使う場合は、事前申込の受付を待ってから契約・工事に進むため、工事日から逆算した余裕が必要です。具体的な日数は都の受付状況や製品の納期で変わるため、現地調査の際にその時点の見通しをお伝えします。

雨音と防犯の気になる窓を、まず相談しませんか

どの窓から音が入っているか、防犯面で優先したい窓はどれかが分かれば、内窓で対応できる範囲の見当がつきます。現地調査とお見積りは無料です。東京都への事前申込を含む補助金の申請手続きも当社が代行します。

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