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杉並区の内窓、どの窓から付ける?部屋ごとの優先順位と補助金

杉並区の内窓、どの窓から付ける?部屋ごとの優先順位と補助金

予算の都合で家じゅうの窓を一度に内窓にするのは難しい。そんなとき、最初に悩むのは「どの窓から付けるか」ではないでしょうか。杉並区で補助金を使う場合は、窓の選び方がそのまま補助金の組み立て方にも関わってきます。

この記事では、北側の居室、寝室、リビングの大きな窓、水回りの小さな窓を例に、優先順位の考え方を一般論として整理し、国・東京都・杉並区の補助金の要件と組み合わせて、予算の組み立て方を示します。効果や光熱費の変化は保証しません。費用の目安、必要書類、工事当日、工法の選び方は別の記事で扱うため、ここでは「どの窓を、どの順番で付けるか」に絞ります。

作成者 富田 武(エコマドラボ 代表取締役/wills株式会社) プロフィール

作成日 2026年10月23日 最終更新日 2026年10月23日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約10分

どの窓から内窓を付けるかは、何を基準に決めればよいですか?

決める基準は4つに整理できます。その部屋で過ごす時間の長さ、冷えや暑さを感じやすいか、窓の大きさ、そして補助金の条件に合うかです。前の3つは暮らしの事情、最後の1つは制度の事情で、両方を並べて決めます。

ここでの優先順位は、当社が一般論として整理した考え方で、公式の基準ではありません。内窓による室温や光熱費への影響は、建物の造りや窓の状態、暮らし方で異なり、保証するものではありません。実際の順番は、現地調査で窓ごとの状況を確認して決めます。

内窓を付ける窓を決めるときの4つの観点を示す図 図1 内窓を付ける窓を決める4つの観点 観点1 過ごす時間 寝室・リビングなど、長くいる部屋の窓かどうか 暮らし 観点2 冷え・暑さ 北側で日が入りにくい、西日が強く入るなど 暮らし 観点3 窓の大きさ 面積が大きいほど、国と区の補助額の区分も上がる 暮らし・制度 観点4 補助金の条件 国は1申請5万円以上、区は10年の考え方がある 制度 出典:当社が一般論として整理した考え方であり、公式が定めた基準ではありません(2026年10月14日作成)

出典:図1は当社の考え方の整理で、公式の基準ではありません。現地調査で窓を確認し、お見積りに各窓の方角と製品名を記載する流れは、施工の流れのページ(一次情報バンク#5・2026年10月時点)に基づきます。

部屋ごとに、優先順位はどう考えればよいですか?

寝室やリビングなど長く過ごす居室と、北側で日が入りにくい居室を上位に置き、水回りの小さな窓は補助金の条件を見ながら組み合わせる、という考え方があります。順位は住まいの条件によって入れ替わります。

場所 上位に置く考え方(一般論) 注意しておきたい点
北側の居室直射日光が入りにくく、日中も暖まりにくい傾向があります。冬に冷えを感じやすい部屋は候補になりやすいです。使う時間が短い部屋(納戸など)は、優先度が下がる場合もあります。
寝室就寝中の長い時間を過ごします。窓際の冷えや結露、外の音が気になる部屋は候補になりやすいです。結露は換気の状況にも左右されます。内窓だけで解消できるとは限りません。
リビングの大きな窓面積が大きく、家族が集まる時間も長い場所です。国の補助額もサイズ区分が上がるほど大きくなります。費用も大きくなります。出窓などは、補助の対象になるか現地調査での確認が必要です。
西日が当たる窓夏の午後の暑さが気になる場合の候補です。遮熱タイプのLow-E複層ガラスを選ぶ考え方があります。南向きの窓は、太陽光を通すクリアのガラスを選ぶ例を当社サイトで紹介しています。
洗面所・トイレ・浴室の小窓窓が小さく、設置は1か所約1時間が目安のため、ほかの窓と組み合わせやすい場所です。小サイズ1〜2か所だけでは、国の1申請5万円以上の条件に届かない場合があります。

この表は、候補を見比べるためのものです。たとえば「北側の寝室」のように複数に当てはまる窓は、上位に置きやすくなります。順位づけは、現地調査の結果を見ながら一緒に決めます。

出典:お見積りの記載内容と内窓1か所約1時間の目安は施工の流れのページ(一次情報バンク#4・#5)、クリアのガラスの例とLow-Eの説明はエコマドラボの専門知識と実績(同#6・#24)。2026年10月時点の掲載内容です。

リビングの大きな窓は、先に付けたほうがよいですか?

大きな窓は、国の補助額がサイズ区分に応じて大きくなります。たとえば等級Sでは、小サイズの22,000円に対して大サイズは52,000円です。ただし費用も大きくなるため、窓の大きさだけでなく、過ごす時間と合わせて決めます。

国の内窓の補助額は、窓1か所(1製品)ごとに、性能の等級とサイズ区分で決まる定額です。公式の内窓のページに記載があるのは、P(SS)(Uw1.1以下)とS(Uw1.5以下)の2等級です。

サイズ区分(窓1か所の面積) 国 P(SS) 国 S 杉並区(定額)
小(0.2㎡以上1.6㎡未満)36,000円22,000円4,000円
中(1.6㎡以上2.8㎡未満)58,000円34,000円7,000円
大(2.8㎡以上4.0㎡未満)89,000円52,000円10,000円
特大(4.0㎡以上)140,000円76,000円10,000円(区は2.8㎡以上を「大」として扱う)

国の金額は戸建住宅の場合で、集合住宅では異なります。実際に使う製品の等級とサイズ区分は、現地調査とお見積りで確認します。

国の先進的窓リノベ2026事業における内窓の補助額を、サイズ区分と等級別の棒グラフで示した図 図2 内窓1か所あたりの国の補助額(戸建住宅の場合) 5万円 小(1.6㎡未満) S 22,000円 P(SS) 36,000円 中(1.6〜2.8㎡未満) S 34,000円 P(SS) 58,000円 大(2.8〜4.0㎡未満) S 52,000円 P(SS) 89,000円 特大(4.0㎡以上) S 76,000円 P(SS) 140,000円 S=Uw1.5以下、P(SS)=Uw1.1以下。補助額は窓1か所(1製品)ごとの定額です。 破線は、1申請あたりの合計補助額の下限(5万円)を示します。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト 内窓設置のページ(2026年10月14日確認)をもとに作成

出典:国の内窓の補助額とサイズ区分は先進的窓リノベ2026事業 内窓設置のページ、杉並区の内窓の定額は杉並区 エコ住宅促進助成のページ(いずれも2026年10月14日確認)。図2は公式の表をもとに当社が棒グラフにしたものです。

補助額が大きいことと、先に付けるべきことは別の話です。「大きさ」は優先順位の一つの材料であり、決め手ではありません。出窓の取り付け部への設置は、公式でも形状や躯体の状況により対象外となることがあるとされており、現地調査での確認が欠かせません。

窓を1か所だけ付ける場合でも、国の補助金は使えますか?

国の先進的窓リノベ2026事業は、1申請あたりの補助額の合計が5万円以上の工事が対象です。小さな窓1〜2か所だけでは5万円に届かない場合があるため、最初に付ける窓の組み合わせを考えておくと整理しやすくなります。

公式の定額表で、等級Sの内窓を戸建住宅に付ける場合の足し算を並べます。これは補助額の計算で、工事費の目安ではありません。

組み合わせ(等級S・戸建) 補助額の合計 5万円以上か
小1か所22,000円満たさない
中1か所34,000円満たさない
中1か所+小1か所56,000円満たす
大1か所52,000円満たす

等級P(SS)の製品なら、中1か所で58,000円となり満たします。洗面所やトイレの小窓から始めたい場合は、ほかの窓と同じ申請にまとめることを先に考えておくと、条件に届かない事態を避けられます。

項目 内容(2026年10月14日確認)
上限住宅1戸あたり100万円
下限1申請あたりの合計補助額が5万円以上
交付申請工事の完了・引渡し後。遅くとも2026年12月31日まで(予算到達で終了)
交付申請の予約任意。最初の工事に着手した以降に行い、遅くとも2026年11月16日まで
着工前に必須なこと工事前写真の撮影(提出免除なし。撮り忘れると交付を受けられない)

先進的窓リノベ2026事業も、申請すれば必ず受け取れるものではありません。要件と審査があり、予算の上限や期限で終了する場合があります。本記事は受給を保証するものではありません。

出典:先進的窓リノベ2026事業 事業概要(上限・下限)、申請手続きの詳細(交付申請・予約・工事前写真)、内窓設置のページ(補助額)。いずれも2026年10月14日確認(一次情報バンク#14・#14-b)。

杉並区の助成は、窓を分けて工事しても何度も使えますか?

杉並区のエコ住宅促進助成には耐用期間10年の考え方があり、公式の例では、前年度に1階の窓で申請した世帯は、今年度に2階の窓では申請できません。区の助成を使うなら、1回の申請に含める窓を先に決めておく必要があります。

項目 内容(2026年10月14日確認)
制度・内窓の助成額エコ住宅促進助成(窓等断熱改修)。内窓は小4,000円・中7,000円・大10,000円の定額
上限ガラス・内窓・外窓・ドア引戸の交換を合わせて150,000円
申請のタイミング工事および支払いが完了した後
対象期間令和8年2月1日〜令和9年1月31日に、設置・工事が完了したもの
申請受付令和8年4月10日〜令和9年2月26日。予算枠に達すると終了し、抽選の場合もある
要件の例申請者・契約者・支払者が同一人。国の事業などで登録された製品が対象
国・都との併用併用できるが、合計が助成対象経費を超える場合は減額

区の公式ページには、2026年9月29日現在の予算の申込率が39.75%と掲載されています。最新の状況は公式ページでご確認ください。対象経費は税抜で、申請代行費・保証費・諸経費は含まれません。

参考までに、大サイズの内窓だけで上限150,000円に届くには15か所が必要な計算です。そのため区の助成は、上限に届くかよりも「1回の申請でどの窓まで含めるか」を考えるほうが実務的です。

窓を数回に分けて工事する場合、区の助成を使えるのは最初の申請だけになる可能性があります。どこまでが「同一種類」かは、区の環境課温暖化対策係で確認してください。区の助成も要件と審査を経て交付されるもので、申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。

出典:杉並区 エコ住宅促進助成(手続き案内・令和8年度)(ページ更新日2026年10月1日)、杉並区 窓等断熱改修のページ(ページ更新日2026年6月25日)。いずれも2026年10月14日確認。

東京都の制度も使う場合、優先順位の決め方は変わりますか?

東京都のクール・ネット東京は、契約・施工の前に事前申込の受付を済ませる制度で、国の交付申請(工事の完了・引渡し後)とは順番が逆です。使う窓を先に決めないと事前申込の準備が進まないため、優先順位の整理が先になります。

令和8年度の事業の助成上限は1住戸あたり200万円(断熱等+防犯窓として登録された製品は300万円)です。窓の助成は、熱貫流率の等級と窓1か所の面積区分で決まる助成単価で計算され、1申請あたりの助成額の合計が5万円以上の工事が対象です。

事前申込の後は、1年以内に交付申請兼実績報告を行います。東京都を使う場合は、「事前申込、受付後に契約、工事前写真、着工、完了、国と区へ申請」の順番を最初から組んでおきます。

東京都への事前申込から、国と杉並区への申請までの手続きの順番を示す図 図3 手続きの順番(東京都を使う場合) 契約・施工の前に 工事の完了後に 1 東京都へ 事前申込 2 受付後に 契約 3 工事前 写真撮影 4 着工 (施工) 5 完了・引渡し 支払い完了 6 国・区へ 申請 東京都だけが、契約・施工の前に事前申込を済ませる順番です。 国の交付申請(工事の完了・引渡し後)と杉並区の申請(工事・支払いの完了後)は逆向きです。 出典:クール・ネット東京/先進的窓リノベ2026事業/杉並区 各公式サイト(2026年10月14日確認)

出典:クール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」、先進的窓リノベ2026事業 申請手続きの詳細、杉並区 エコ住宅促進助成(いずれも2026年10月14日確認)。窓ごとの助成単価は、東京都の公式ページの表でご確認ください。

あとから窓を追加して別の契約にすると、東京都の事前申込や工事前写真の扱いが工程ごとに必要になる場合があります。最初に「どの窓を、どの契約に含めるか」を決めておくと整理しやすくなります。国の交付申請は遅くとも2026年12月31日までで、それ以降に完了する工事はこの事業では申請できません。

予算は、どの順番で組み立てればよいですか?

窓の一覧づくり、優先順位づけ、国の5万円の確認、区の助成を使う回の決定、見積りでの実質負担の確認、の5つの順に進めます。補助額は窓のサイズと製品で変わるため、最終的な金額はお見積りに記載されます。

01窓の一覧をつくる。部屋、方角、おおよその大きさをメモします

024つの観点で優先順位をつける。「最初に付ける」「できれば同時に」「今回は見送る」の3段階に分けます

03「最初に付ける」窓だけで、国の1申請5万円以上に届くかを定額表で確認する。届かなければ「できれば同時に」の窓を加えます

04区の助成を使う回を決める。10年の考え方があるため、区に申請する工事に含める窓を先に決めます

05お見積りで実質のご負担額を確認する。窓ごとの製品名、使える補助金と補助額、補助金を差し引いた金額を比べます

一度にまとめる場合は、区の助成を1回の申請に集約でき手続きも1回ですが、1回のお支払いは大きくなります。分ける場合は、1回の負担は小さくなりますが、区の助成を使えるのが最初の1回だけになる可能性があり、国の2026年事業も年内の完了が前提です。どちらが合うかは、予算と時期で異なります。

この窓は、候補の上位に置きやすいか

気になる窓を1つ思い浮かべてチェックしてください。補助の対象や効果を判定するものではなく、窓を見比べる整理用です。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜2個予算に余裕があるときに加える窓として控えておく考え方があります。ほかの窓と見比べてみましょう。
3〜4個最初の候補に入れて検討したい窓です。補助金の条件も合わせて確認しましょう。
5〜6個候補の上位に置きやすい窓です。現地調査で状態を確認し、順番を決めていきます。

窓の優先順位や補助金の整理は、自分で行う必要がありますか?

窓の一覧づくりは、現地調査での採寸と方角の確認から当社がお手伝いします。国・東京都・杉並区の申請書類の作成と提出は当社が代行し、スケジュール管理も含みます。申請代行に費用はかかりません。

国の補助金は、お客様ご自身では申請できず、登録事業者が行います。東京都は手続き代行者が申請でき、区の助成も代行者(施工者・販売店など)が提出できると案内されています。受け取りは、国が工事代金からの差引きまたは後日の現金、東京都がお客様の口座への直接の振込です。区は申請から振込完了まで2〜3か月程度とされ、交付は各窓口の審査で決まります。

出典:申請代行・受け取り方法はエコマドラボの専門知識と実績・施工の流れのページ(一次情報バンク#7・2026年10月時点)、区の提出者と振込までの目安は杉並区 エコ住宅促進助成(2026年10月14日確認)。

内窓は、どの窓から付けるのがよいですか?
過ごす時間、冷えや暑さの感じやすさ、窓の大きさ、補助金の条件の4つを窓ごとに見比べる考え方があります。寝室やリビング、北側の居室が候補になりやすい一方、順位は住まいで異なり、現地調査で確認して決めます。

小さな窓だけを付ける場合も、国の補助金は使えますか?
国の先進的窓リノベ2026事業は、1申請あたりの補助額の合計が5万円以上の工事が対象です。等級Sの小サイズは1か所22,000円で、2か所でも44,000円のため届かず、ほかの窓と同じ申請にまとめる必要があります。

杉並区の助成の上限はいくらですか?
ガラス・内窓・外窓・ドア引戸の交換を合わせて150,000円です。内窓は小4,000円、中7,000円、大10,000円の定額で、工事と支払いの完了後に申請します。予算枠に達すると受付は終了します。

窓を数回に分けて工事すると、杉並区の助成はどうなりますか?
耐用期間10年の考え方があり、公式の例では前年度に1階の窓で申請した世帯は、今年度に2階の窓では申請できません。分ける場合は区の窓口で扱いを確認してください。

東京都の補助金を使うとき、契約はいつすればよいですか?
契約・施工の前に東京都の事前申込の受付を済ませることが条件です。国の交付申請(工事の完了・引渡し後)とは順番が逆です。受付を確認して契約し、工事前写真を撮影して着工します。

優先順位は、誰がどのように決めますか?
最終的に決めるのはお客様です。現地調査で窓ごとの状況を確認し、お見積りに窓ごとの製品名と使える補助金を記載します。それを見比べて、最初に付ける窓をご相談のうえ決めます。

どの窓から付けるか迷ったら、まず現地調査でご相談ください

現地調査とお見積りは無料です。窓ごとの状況を確認し、国・東京都・杉並区それぞれの条件を踏まえて、窓の順番と補助金の組み立て方をご説明します。申請手続きと期限の管理は当社が代行します。

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